エクオールのコラム

「エストロゲン」は女性の全身の守り神 ~多彩なメリットを理解してヘルスケアの実践を~

麻生 武志先生
麻生 武志 (アソウ タケシ) 先生

東京医科歯科大学 名誉教授 

1965年京都大学医学部卒業。1970年京都大学大学院医学研究科博士課程修了。東京医科歯科大学教授(医学部産科婦人科学講座)を歴任。日本産科婦人科学会名誉会員・認定産婦人科専門医、日本女性医学学会名誉会員・認定医。

40歳代以降、個人差はあるものの、女性の心身には様々な変化がみられます。それらの一部は症状や障害の原因となり、さらに疾患へと進行することも。この変化の原因や、有効なヘルスケアの在り方について、フリーアナウンサーの政井マヤさんが専門医の麻生武志先生にお聞きました。

心と身体の変化 最大の要因とは

政井: 40歳代に入ってから体や気持ちの変化、ゆらぎを感じるようになりました。
麻生: 女性にとって40歳前後は心と身体の面で「人生の節目」ともいえる時期。政井さんに限らず、多くの方が何かしら体調の変化・異変を感じる時期なのです。
政井: そうした変化はどうして起こるのでしょうか?
麻生: 最も大きな要因としては、加齢に伴い卵巣の機能が低下して「エストロゲン」の産生量が減少することが挙げられます。
政井: エストロゲンとは?
麻生: 卵巣で産生される女性ホルモンの一つで、規則的な月経周期や妊娠・出産に欠かせない役割を担っています。エストロゲンの産生は、10歳代の後半から30・40歳代にかけては安定していますが、40歳代の後半に入ると急激に低下し、50歳前後に停止して閉経に至ります。
政井: いわゆる「更年期」ですね。

症状がない人も 安心はできない

政井: 更年期の症状というと「ホットフラッシュ」といわれる、のぼせやほてり、発汗などがよく知られています。
麻生: ええ、しかしそれは更年期の比較的早い時期にみられる一部の症状に過ぎません。女性の全身の機能を支えていたエストロゲンの低下が、将来的に重要な疾患である「骨粗しょう症」や「心・血管疾患」、「認知症」などを発症するリスクを高めることに注意しなければなりません。
政井: 症状がないからといって安心はできない、ということですか。
麻生: そうです。ですから、各々の機能がどのような状態にあるかを理解して、適切な予防対策を実践することが重要なのです。

実証されている エクオールの実力

政井: 更年期の症状を抑制する有効な対策について、ぜひ教えてください。
麻生: まずは生活習慣の見直しですね。偏った食習慣、運動不足、喫煙、過剰な飲酒、ストレスなどは更年期以降の健康問題のリスクを高めますので、総合的な改善を図ってください。専門の栄養士や薬剤師などに相談するのも有用です。
政井: そうした対策で十分な効果を得られない場合、どうすればよいでしょうか?
麻生: ホルモン補充療法(HRT)、漢方療法などの薬物療法がありますので、女性医療の専門医と相談してみるとよいでしょう。
政井: ほかにも出来ることはあるんでしょうか。
麻生: 「エクオール」含有食品を取り入れることも選択肢の一つですね。大豆イソフラボンを腸内の特殊な細菌が代謝することで産生されるエクオールは、エストロゲンとよく似た働きを持っています。
政井: 「よく似た働き」といいますと?
麻生: 例えばエクオール10㎎を12週間摂取することで更年期症状、いわゆるホットフラッシュや首、肩のこりが改善することが実証されています。
政井: それは朗報ですね。
麻生: さらに、骨密度の低下や肌のシワ面積の拡大を抑える効果があることも明らかになっています。
政井: 大豆や大豆製品を食べさえすれば、エクオールを摂取したことになるのですか?
麻生: 残念ながら、そうとは限りません。体内でエクオールを作れる人の割合は、日本人では約5割に過ぎないのです。しかも食生活の変化により、近年の若い世代では作れない人が増えています。自分がエクオールを作れるかは、市販の検査キットを使って手軽に調べることができますよ。
政井: 体内でエクオールを作れない人は、どうすればよいのでしょうか?
麻生: エクオールを含むサプリメントを活用されるとよいでしょう。体内でエクオールを作れる方で大豆製品を食べる習慣がない方にもおすすめです。最近は様々なサプリメントが出ていますが、エビデンスのあるものを賢く選んで使用するようおすすめします。

女性の健康問題に ぜひ男性も関心を

政井: 最近は「人生100年時代」といわれますね。
麻生: はい、ですから高額な医療費を必要とし、時にはそれでも十分な効果が得られない治療「キュア」より、初期の段階での健康問題に対する予防「ケア」を重視すべきです。
政井: 更年期後の長い人生を健康に過ごすためにも、エストロゲンの働きを正しく理解し、エストロゲンがなくなった状態での適切な対策を実践することが大切なんですね。
麻生: それに、ともに社会を支える者として、男性の皆さんにも、女性特有の健康問題に関心を持ってもらいたいですね。
政井: それは理想ですね。本日はありがとうございました。

エストロゲンの働きと低下に伴う主な症状と疾患

●皮膚
皮膚の保湿や弾力性を保つ。
低下すると
⇒皮膚の乾燥・萎縮やしわが増強し(肌荒れ)、色素沈着(しみ)が目立つようになる。

●関節
関節の動きを滑らかにし、変形を防ぐ。
低下すると
⇒手指や膝、股関節などに痛みを来たす。放置すると手指に腫れや変形が生じることも。

●骨
古い骨を溶かして新しい骨をつくる骨の代謝を調整。骨強度を一定に保つ。
低下すると
⇒骨粗しょう症、さらに骨折のリスクを高める。股関節の骨折が原因で寝たきり状態となるケースも。

●血管
血管壁の「しなやかさ」を保ち、血管の内面を傷つけるコレステロールの産生を調整。
低下すると
⇒脂質異常症を招いたり、血管壁を厚くして、高血圧や動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高める。

●脳
脳の血流を調整。有害なタンパクの脳細胞への蓄積を抑える。
低下すると
⇒不安感や物忘れにつながり、長期的にはうつ病や認知症の原因に。

●性器
膣の環境を整える。
低下すると
⇒性器は萎縮し、膣炎に罹りやすくなり、性交痛の原因になる。排尿障害の一因になることも。

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